私がルート営業(ルートセールス)という業種に就職して、感じたことをお話します。
これからルート営業をやってみたいという方は、参考までにご覧ください。
もちろん会社によっては当てはまらないところもあると思います。
あくまで私が経験したルート営業についての話です。
それでは、ルート営業についての説明と、ルート営業のメリットとデメリットを「5つずつ」紹介していきたいと思います。
目次
- 1. ルート営業(ルートセールス)ってどんな仕事?
- 2. ルート営業にも種類がある
- 3. 食品関係 ルート営業の良い所
- 3.1. 営業未経験でもできる
- 3.2. 専門知識が身につく
- 3.3. 普段入ることのできない場所に入ることができる
- 3.4. 仕事中はほぼ一人なので回りを気にしなくていい
- 3.5. 早寝早起きが身につく
- 4. 食品関係 ルート営業の悪い所
- 4.1. とにかく忙しい
- 4.2. 拘束時間が長い
- 4.3. 人材育成が雑
- 4.4. 商品を忘れてしまうと大惨事
- 4.5. 休日は疲れて動けない
- 5. まとめ
ルート営業(ルートセールス)ってどんな仕事?
ルート営業とは、簡単に言えば名前の通り、決まったルートを営業して回る仕事です。
なので、最初に訪問するところさえ覚えてしまえば、後は訪問して商品の紹介をするということを繰り返すだけです。
毎回決まった場所を回るので、顧客との関係も親密になりやすく、そこまでトーク力のない初心者の方でも簡単に就職、転職できる業種なのかなと思います。
そして、新規開拓という顧客を増やすための営業も行います。
ルート営業は新規開拓の必要がないと説明しているサイトもありますが、新規開拓をしなければ、売上げを上げることができません。
少しずつお客さんを増やして対応していく必要があります。
ルート営業にも種類がある
ルート営業にも何種類かあります。
私が就職したところは、食品関係のルート営業でした。
ルート営業とは言っても、お客さん(お店)に商品も届ける仕事です。
メインは配送で、訪問した時などに注文を聞いてきたり、新しい商品が入ったときに紹介して商品売るという営業をします。
商品を運ぶことになるので、体力に自信がある方でないと苦労するかもしれません。
商品は軽い物もありますが、お店によっては大量の注文が来るのでやはり体力は必要になってきます。
食品関係 ルート営業の良い所
まずは、私がルート営業をしてみて良かったなと思った所から説明しますね。
営業未経験でもできる
冒頭の方で言ったように、最初から訪問する場所が決まっているのでそこまで高い営業スキルは必要ありません。
なので、やったことないけど営業に興味がある!営業をやってみたい!という方にはやりやすい職業だと思います。
お客さんとの関係さえしっかり深めていくことが出来れば商品が売れるので、今日は一個も商品が売れなかった・・・ということはないです。
しかし、ある程度の常識と営業スマイルは、お客さんに好かれるためには必要になってきます。
専門知識が身につく
当然最初は全くわからない状態ですが、お客さんに話を聞いたり職場の先輩に聞くことで普段普通に過ごしていては絶対に知ることができない専門知識が身につきます。
専門知識が身につくことで、仕事以外でも色々な話題に広げることができるのでコミュケーション能力も上がります。
人は食べ物無しでは生きることが出来ないので、食品関係の知識は友人や家族に話すことで興味を持ってもらえる話題だと思います。
普段入ることのできない場所に入ることができる
普通はお店に客として入るとお店の正面からしか見ることが出来ませんが、この仕事をすることで、お店の裏側(バックヤード)を見ることができます。
つまり、調理場や実際に作っているところに商品を運ぶので、普段は見ることができない光景を見ることが出来ます。
これは良い所でも悪い所でもあるんですが、そこを見てその店に行きたいかどうかを考えてしまいますね~。
やっぱり綺麗な所で調理しているところで食べたいですよね・・・。
お店側としたら見えない所だからいいのかもしれませんが、やはりそこにもしっかり気を配れるお店の方が行きたいなと思いますね。
仕事中はほぼ一人なので回りを気にしなくていい
基本的に荷物を車に入れたら、お店に着くまで一人で運転です。
ドライブを楽しむのもよし、歌を歌うのもよしです。
団体行動は苦手、仕事は一人の方が気楽、という方には向いている職業かと思います。
人に気を遣うのはお客さんの所に行ったときだけなので、慣れてくればそこまで気疲れしなくなってきます。
早寝早起きが身につく
配送なので朝がめちゃくちゃ早い。
朝が苦手な人は、これはメリットではないかもしれませんね。
朝が早いので、当然夜も早く寝ないといけません。というより朝早く起きるので勝手に眠くなります。
自然と早寝早起きができる身体が完成します。
食品関係 ルート営業の悪い所
とにかく忙しい
ルート営業はある程度回る順序は決まっているのですが、お客さんによっては「早めに来てくれ」や「悪いけど今日必要になったから持ってきて」など、いきなりルートを変更させられる場合があります。
もちろん無理な時は断ってもいいのですが、なるべく関係は悪化させたくないので可能な限り対応します。
このルート変更で時間がかかったりして、時間的に余裕がなくなりめちゃくちゃ焦ります。
また、お昼時は一番お店にとって忙しい時間です。この時間は避けて商品を配達しなければなりません。
頭をフル回転させ、時には走って時間を短縮します。
もし昼時に配達してしまうと場合によっては怒られます。というか大体怒られます。
なので休む暇がないくらい忙しいです。時には休憩すら取れない時もあります。
拘束時間が長い
大体平均すると一日13時間くらい、繁忙期だと14~15時間くらいは仕事していました。
配送が終わった後も伝票処理や、明日の注文取りなど事務作業が待っていますので、中々帰ることができません。
みなし残業なので残業代もつきません。
繁忙期は朝は3時に起きて出勤、家に帰るのは22時なんていうのもありました。
休日が多かったのでなんとかなりましたが、土日の土曜日は疲れ果てて寝ているので実際休みは日曜しかないように感じていました。
人材育成が雑
これは、昔ながらの考えの人からすれば甘えるなと言われてしまいそうな話なんですが、参考までにどうぞ。
いざ入社してみると、先輩から教えてもらえた期間は2週間ほどしかありませんでした。
正直2週間では、回る道順をやっと覚えたかな?程度です。大体一人の担当が50から100ほどの顧客を抱えていましたので、道を覚えるだけでも一苦労でした。
道を間違えただけで大幅な時間ロスになりますので。
そんな中、もちろん知識もほぼないのでお客さんからも何度も怒られます。
怒られて覚えるという考えももちろんあるとは思いますが、ある程度はそのお客さんに対しての営業の仕方などを教わっていればもっと効率よく仕事ができるのにな~と思います。
お客さんの所に行ってから「え?そうだったんですか!?」という聞いてなかったことも多くて大変でした。
みんな忙しいので報連相が抜けやすいのかなと思います。
他にもたくさんありますが、上げるとキリがないのでこの辺で。
商品を忘れてしまうと大惨事
注文をもらった商品を倉庫から出し忘れたり、持っていく個数が足りなかったり、人間なので間違いは絶対におきます。
しかしこれが起きてしまった時が大変!倉庫のある会社まで戻らないといけません。自分のミスなのでしょうがないのですが、これはめちゃくちゃ焦ります。
正直生きた心地がしないですね。かなりの時間ロスです。お客さんにも怒られ、会社からも怒られ、大分凹みます・・・。
休日は疲れて動けない
私が就職した会社は週休2日だったのですが、平日での疲れと眠気でせっかくの土日休みも土曜日は疲れ果ててほぼ寝ていました。
なので休みは日曜しかないような感じでしたね。
また休みの日もお客さんとのやり取りがありますので、正直休んだ気がしません。
まとめ
どうでしたでしょうか?私が経験したルート営業についてメリットデメリットに分けて解説してみました。
入社前は朝早いのも慣れれば行けるかなと思っていたんですけど、考えが甘かったですね。帰りが遅いのでは朝起きるのも当然つらいです。
もし、これからルート営業の仕事に転職する方は、面接の時点でしっかりと勤務時間や人材育成についての説明を受けた方がいいと思います。
聞いていた話と違っていた場合は退職の時の理由にもなりますしね。
以上、私が経験したルート営業のお話でした!